サステナブル経営体制とマテリアリティ

日機装は、2022年4月1日、
サステナビリティ基本方針を策定するとともに、
サステナビリティ委員会を設置しました。
この基本方針のもと、ステークホルダーとの活動を体系化し、
取り組みをさらに加速していきます。

日機装グループサステナビリティ基本方針

日機装におけるサステナビリティの取り組みは、当社が大切にしてきた「人々の良質な生活のために、流体を扱う多様な産業、航空機、透析医療など暮らしの根幹にかかわる分野で、創造的な貢献を果たす」この考えの実践そのものです。私たちは、流体制御の技術力などその専門性とあらゆる経営資本を最大限に生かし、「社会の発展に貢献する新しい価値創造」、「社会基盤を支える製品・サービスの安定供給」、「すべての従業員が力を最大限発揮できる環境づくり」、そしてこれらを実現する「経営基盤の強化」をテーマに重要課題へ取り組み、産業や社会の持続的な発展に貢献していくことで、持続的成長と企業価値向上を実現してまいります。

サステナビリティ委員会の設置

日機装は、サステナビリティに関する議論を集約し、体系的に取り組み、実行の質とスピードをさらに高めていくことを目的に、コーポレート部門を管掌する執行役員を委員長とするサステナビリティ委員会を設置しています。本委員会は、リスク・機会の管理、マテリアリティ(重要課題)の特定、サステナビリティ推進活動などに関する審議を行い、取締役会に報告や提言を行います。

サステナビリティ委員会組織図(2025年1月1日現在)

サステナビリティ委員会組織図

サステナビリティ委員会構成メンバー
委員長:コーポレート部門を管掌する執行役員 委員:事業部門・日機装研究開発を管掌する執行役員

マテリアリティ

日機装は、社内各事業部門・全社部門での議論、有識者やステークホルダーとの対話を経て、サステナビリティ経営実現に向けたマテリアリティとして以下の7項目を抽出しました。今後は、マテリアリティをもとに日機装グループ全体のKPI策定を行い、取り組みの進捗管理とリスクマネジメントの強化を進めていきます。

サステナビリティ経営実現に向けたマテリアリティ

テーマ マテリアリティ
社会の発展に貢献する新たな価値創造
  • 1. イノベーションを通じた顧客の課題解決
  • 市場の変化を適切に予測し、継続的に技術革新に取り組むことで、社会、顧客のニーズに合致した製品やサービスを提供し、顧客の課題解決に貢献します。
  • 脱炭素社会に貢献する安全かつ高品質の製品やサービスを安定的、継続的に提供することにより、気候変動の影響緩和のための努力をし、地球環境の保護に貢献します。
  • 2. 環境負荷低減の取り組み
  • 事業活動の全過程において、温室効果ガス・廃棄物・水使用量の削減に取り組みます。
  • 自然災害などのリスク発生時にその被害を最小限に抑え事業の継続や早期復旧を図るための事業継続計画を平時から策定し、従業員への浸透を図ります。
社会基盤を支える製品・サービスの安定供給
  • 3. 安全・安心な製品づくり
  • 品質保証、品質管理体制を整備し、計画・運用・評価・改善を通じて、安全・安心に対する品質リスクを低減し、顧客の期待に応え続けます。
  • 4. サプライチェーンマネジメントの強化
  • ステークホルダーとの連携を強化して、最適な品質・コスト・納期を確保し安定調達を実現することを通じて、効率的で強靭なサプライチェーンを構築します。
  • 生産、物流の供給面において、低コストかつ環境変化に即応できる柔軟な体制を構築し、製品の安定供給に努めます。
すべての従業員が力を最大限発揮できる環境づくり
  • 5. 人材活躍の最大化
  • 性別、国籍、人種、経歴を含む多様性のもたらす価値を尊重し、すべての従業員に均等、公正な機会を提供します。
  • また、その能力を最大限に発揮し、社会の期待に応えることができる人材を育成し、活力のある働く環境を構築します。
経営基盤の強化
  • 6. リスクマネジメントの強化
  • 当社グループが事業活動を行う国、地域における法令、社会・倫理規範を遵守し、社会、ステークホルダーとの良好な関係を構築します。
  • 情報システムに対するシステム停止リスクや情報漏えいリスクなどを低減するための仕組みを構築し、当社情報資産のセキュリティ確保に努めます。
  • 7. 財務体質の強化
  • 財務体質の改善、強化に取り組み、経営基盤を強固なものとします。